平和観光ガイド修了式

今日1月17日はあの阪神淡路大震災が起こってからちょうど24年です。
震災当時はまだ影も形もなかった広島市立商業高校の生徒さんたち十名が、
若者を代表する平和の語り部として平和公園の観光ガイドの研修を積み、
今日はその総仕上げに挑んでくれました。

今日は平和公園で、実際の観光客の方たちへのガイドをしていきます。
まずは原爆ドーム前をスタートです。

まだ少し初々しさ、気恥ずかしさの残るガイドでしたが、説明を聞いた人たちは、高校生の努力に拍手を送ってくださいました。

続いては原爆の子の像、さだ子さんの像として知られ、全世界から集まった折り鶴が納められているところです。
ここから宝塚から来られたご夫婦が熱心に話を聴いてくださいました。

続いて原爆供養塔、ここはお名前の分からない方や、一家すべてが亡くなられ、引き取り手のない遺骨が納められています。
説明をするガイド役は交代で行っています。

ここは韓国人原爆犠牲者慰霊碑、1999年、平和公園の川向こうからこの場所へと移設されました。

二ジーランドから来られた女性たちも聴いてくださったので、宝塚、東京からのお客様も含めてみんなで記念撮影です。

次は被爆した墓石、原爆の威力を生々しく物語っています。

原爆死没者慰霊碑の前でもガイドを行いました。
ここは原爆資料館を背に、平和の灯、原爆ドームが真正面、一直線に望めます。

愛と平和に生きた詩人、峠三吉の詩を記した詩碑です。

ガイドの最後は被爆したアオギリの説明です。
この被爆アオギリから採れる種や苗木は「被爆アオギリ二世」として、広く世界中に配られています。

今日ガイドしてくれたのは広島市立商業高校未来商業課観光コース三年生の生徒さんたち、
一年間研修を重ね、今日という日を迎えました。
その努力と成果を讃え、一人ずつに修了証を手渡しました。

広島の原爆投下から74年目となり、直接被爆体験を語れる人たちは少しずつ減ってきています。
その被爆者の方たちの代りとなり、平和の大切さを訴えていくのは、次代を生きる若い人たち使命です。
平和観光ガイド、その役割は限りなく重要です。